2008年10月18日土曜日

自動実体化する手順の検討事項

ITシステムの自動実体化を実現するために乗り越えるべき課題は多い。
それを一つ一つ理論的に克服しテストで検証してクリアしていきたい。


1.データベース接続の課題

ネイティブなクライアントツールを直接使う。

ODBCなどはACCESSなどで扱うのに便利だが、接続が突然消失する現象が避けられず、処理速度も遅い。ODBC接続で既存のオフィスなどの市販ソフトで扱う場合でも極力ネイティブにDBにアクセスするのが望ましい。
ACCESSの場合パススルークエリーでSQLを発行するという方法を取らないと、遅くて実用的でない。ODBCあるいはADO接続などの市販の互換手段を介すると多くのリソースを消費することを前提とした設計が必要である。

2.データ取得の課題

シンプルにテキストファイルとしてハードディスクに保存し、その後すぐにDB接続を閉じてしまう

一般的には、接続したあとにレコードオブジェクトをインスタンスとして保持するやり方であろう。
しかし、オブジェクトの実態が小さいときは問題が出にくい(大雑把には数千件)が、オブジェクトが大きくなると処理に時間がかかり、その間に接続が消失してレコードオブジェクトも失うと言うトラブルが絶えない。

3.ITシステムを実体化させる元データ

枠組みだけクライアントに常駐させ、設定データのファイル(以下INIファイルという)だけITSDBから取得、利用する。

データベースに実行ファイルやソース及びデータまで全て格納しておき、必要に応じてクライアント側に送り込むという方法が一般的であろうが、これだとトラフィックが多くなり非効率になる。基本的にクライアントは利用したいサブシステムのID、データ操作の結果だけを送り、処理はサーバーに任せ、処理の結果の表示データだけサーバーから受けるというシンプルな形にしたい。