2008年10月20日月曜日

グループ生産方式とは_その2

たとえば、加工のネックになる一番大きな要因が段取であり、その段取に対して一番影響力のある因子が「材料径」であるという前提に立って話を進めよう。

1.加工アイテム(品種)を材料径ごとに、まとめる→グループを形成させる。

2.便宜上、加工時間が極めて少ないグループ(たとえばアイテムが数点以内で、加工時間が数分のグループ)については、他のグループに含めてしまう。


3.グループごとにPQ分析を行い、一番量の多いモノを「親分」とし、2番以降については「子分」とする。

4.理論的にはグループは加工のネック特性を基準に分けられているので同一グループに所属するアイテムを連続的に加工するのが最も効率がよい。

5.グループ生産方式の狙いは「効率のより生産と多品種変量(お客様への追従)を両立させること」である。

6.基本的にグループが変わったときに、大段取が必要になる。同じグループを続けている限りは大段取の発生がないので、効率よく加工できる。

7.しかし、別のグループのアイテムが欠品になっては「お客様への追従」という目的に反してしまう。

8.そこで、各グループの「親分(最量産品)」の加工サイクル(何日毎に加工するのか、逆に言うと、毎月何回加工するか)をあらかじめ決めておく。

9.加工サイクルに基づいて定めた加工日を「加工チャンス」と呼ぶ。