2013年7月28日日曜日

セキュリティの話 005

公道で、車の運転をするには免許証が必要です。
医療行為をするには、医師免許が必要です。
教師には教員免許が必要です。

そのほか、食品や生活衛生に関すること、法律に関することなど、ありとあらゆる社会生活には免許がつきものですね。
なぜでしょう。

それらは一種の「安全装置」として身の安全安心を確保するためにはどうしても必要だからでしょうか。

だったら、インターネットで情報をいじったりするのに免許が要らないのは、どうしてなのか不思議です。

かつて飛行機が発明されて間もない時代に飛行操縦免許なんてなかったと同様に、インターネット利用機器にたいする「安全装置」の準備が間に合っていないのが現状ではないかと思います。

基本「我が身は自分で守れ」でしょうが、世の中には善悪とは無関係にお互いの身の安全のために守るべきルールや、お互いに気持ちよく過ごすためのマナー(お作法)が必要ですね。

私は40年近く製造工場で働いていましたが、労働災害ほど嫌なものはありませんでしたので災害を防ぐために、よく「ヒヤリハット」や「横展開」の活動を行いました。

ヒヤリハットというのは、怪我するまでは至らなかったが、ヒヤッとした体験、ハッと驚いた体験を一人一人が出し合って、事故の芽をつぶす活動です。横展開とは他の職場で発生した事例を「ヨソゴト」として見過ごさないで、自分の職場に照らしてみて必要な対策をすることです。

インターネットのセキュリティ問題においても、基本のルールとマナーを学ぶ機会や、ヒヤリハット体験を共有する機会を増やし、お互いに公共心を高めていくことが改善につながると思います。