2012年12月23日日曜日

通販を利用する本当の理由

今年も残すところ1週間となりました。 私事ですが、ここ数回続いた忘年会も、27日の忘年会で終了。 ということで、なにかとこの一年をふりかえることの多いこのごろです。

 さて、筆者自身の生活についてこの一年を振り返って気づいたのは、通販の利用が多くなったことです。
 今日は、なぜ通販を利用したのか、その本当の理由についての話題です。

 マスコミ報道でもやはり通販(今は殆どネット通販を指しますが)販売の健闘ぶりを伝えています。 でもなぜネット通販の利用が多くなったのか分析した報道は少ないですね。

  通販を利用するのは「利便性」だけではない。本質は「検索」と「情物一致」の信頼感。


私は東京・秋葉原電気街が大好きで、40年以上前から良く行く場所の一つです。
でも、最近は「アキバのぶらぶら散歩」をしたいと以前ほどは思わなくなりました。

50年ほど昔のことですが、筆者は当時のいわゆる「ラジオ少年」でした。今風に言えば「ヲタク」ですね。シャーシや真空管、抵抗器、コンデンサ、コイル、トランスなどの部品とニッパ、ハンダゴテなどの道具さえあれば、真空管ラジオの回路図が全部頭に入っていて、手が勝手に動いてラジオを作ってしまう。本当に面白かったです。

実家は福島県・会津盆地の北部に位置し部品を手に入れるには会津若松市に一軒だけあったラジオ専門店に片道2時間かけて出かけるか(それも必ずその部品が在庫しているかも分からない)、1週間〜2週間かかるのを覚悟の上で通信販売を利用するかしかなかったです。

18才で上京したとき、真っ先に行ったのは秋葉原です。通販でしか知らなかったお店が軒を揃えてズラリとあったことだけで大感激でしたね。

話を現代に戻しましょう。
今は、インターネットという道具がありますから、モノを手に入れる方法・環境が劇的に変わったように感じます。

なぜネットから買うのか、購入という行為そのものは本質的には昔と何も変わっていないように思います。つまり、

(1)自分の欲しいものを具体化する
(2)購入したいモノが何処から何円で手に入るか知る
(3)購入する

という手順になります。
特に(1)と(2)の本質は「検索」機能です。実は(1)が結構大変で、欲しい機能(何がしたいかというニーズ)は明確でも、どうしたら実現するか(製品やサービス)に的確につなげる必要がありますから、単に「探す」だけでなく「真似る・学ぶ・気づく」などの工程を伴うことが多いですね。

なので、実際のその製品やサービスを使った人のブログを読んだり、「使用感」記事を読んで予習することも大切になっています。この工程でもインターネットという道具は威力を発揮します。

ビジネスモデルのヒント


通販を利用する本当の理由は単に「利便性」だけではなく、欲しいモノや購入条件の具体化を支援するシクミがよくできているという事です。

ここに、ビジネスモデルのヒントがありますね。

売り物である「製品・サービス」の種類は天文学的に増加しています。
コンピュータ・スマホなどのアプリを例にとっても僅か1年くらいで100万種類以上増えています。また、生活用品・雑貨などもものすごい種類です。そして、ニーズもどんどん個性化しています。

「(お一人様向け)メーカ」が「お一人様」のための製品・サービスをつくり、「お一人様」に提供する時代なのでしょうか。ネットワークからユビキタスへとインフラが変革せざるを得ない理由はそのにあるような気がします。